【吟遊詩人】マリアージュコース(料理7品+アルコール7杯)※ご予約制
【1品目】Startersスターター
牡蠣のエスカベッシュと、無花果シャーベットとスパークリングワイン
【2品目】蒼翠〜滴り〜
海鮮と檸檬の自家製真薯と、貴ハーモニー夏、パイナップルジンジャーとベルモットのカクテル
【3品目】吟遊1。ナニィの踊り
茸クリームの厚保栗自家製ニョッキと、紅茶とアラン・ロバート・バーンズのカクテル
【4品目】吟遊2。Tam O'Shanter
海老とアボガドのゼリー〜自家製サワークリーム添え〜と、スコッチソーダ
【5品目】陶酔
和牛ローストビーフと、おすすめポートワイン
【6品目】明浄〜粧い〜1
厚保栗とブルーチーズの自家製キッシュと、貴ハーモニー秋、燻製ハーブ林檎と蜂蜜のカクテル
【7品目】明浄〜粧い〜2
南瓜の練切と、山口茶カクテル
郭煕の画論『臥遊録』より「春山淡冶にして笑うが如く、夏山蒼翠にして滴るが如く、秋山明浄にして粧うが如く、冬山惨淡として眠るが如く」
これは、春夏秋冬、山の様子を詠っています。
春が笑う。新しい草花が芽吹き、日が当たると、山全体にのどかで明るく笑っているよう。
夏が滴る。若葉から濃い緑になり、その緑の葉から水が滴りみずみずしく美しい。
秋の山。紅葉や黄葉で美しく粧い彩られる。
冬の山。眠るように静まっていて寂しそう。
永山本家酒蔵場さんの貴ハーモニー夏と貴ハーモニー秋で、夏の名残りと秋を感じて頂けたらと思います。
吟遊1、吟遊2、は、スコットランドの吟遊詩人 ロバート・バーンズの「シャンタのタム」より。
良い感じな酔っ払いのタム。雌馬のメグーに乗った帰路、廃教会で歌い踊るシミーズ(カティサーク)を着た幼い魔女ナニーに見惚れ、声をあげてしまう。タムに気付いた、一緒に踊っていた悪魔や亡者、ナニーに追われ、タムとメグーはカツカツの所を逃げきるものの、メグーの尻尾だけナニーに引っ張られて失ってしまうというストーリー。
18世紀末スコットランドの酔っ払いの世界とケルトの伝統である妖怪、悪魔、妖精の幻想の世界を織り交ぜて描かれた物語詩です。
濃厚な栗のニョッキ。さらりとさせた紅茶とスコッチウイスキーのカクテルを口に含むと、ニョッキの栗の香りが再び追って広がります。踊っている様でおいかけられている様な幻想的な酔っ払いマリアージュを楽しんで頂けたらと思います。吟遊2は、タム・オー・シャンター・イン、タムの飲んでいたパブが舞台です。時も土地も越えた酔っ払い文化。タムとバーンズとご自身と重ね、ランタンで楽しく酔って貰えたら本望です。